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Column
噛む健康・カラダづくり

噛むことは、こころを整える力になる
― 咀嚼とストレスの関係 ―

2026.02.27

 

忙しい日々のなかで、私たちは知らず知らずのうちにストレスを受けています。
ストレスがかかると、体の中では“緊張モード”が働きます。心拍数が上がり、呼吸は浅くなり、筋肉はこわばる。さらに、ストレスホルモンである「コルチゾール」の分泌が高まり、体は「戦うか逃げるか」の状態へと傾きます。

 

この反応は本来、身を守るために必要なものです。しかし、慢性的に続くと、疲労感や集中力の低下、睡眠の質の低下などにつながるといわれています。

では、このストレス反応を日常の中でやわらげる方法はあるのでしょうか。

 
近年の研究では、「噛む」という行為そのものが、ストレス反応に影響を与えることがわかってきています。

 

 

1.噛む刺激が、脳へ伝わる

 

咀嚼は単なる“食べる動作”ではありません。

 

噛むとき、歯や歯ぐき、あごの筋肉からの刺激が神経を通じて脳へ伝わります。この刺激は、脳の情動やストレス反応に関わる部位(扁桃体や前頭前野など)にも影響を与えると考えられています。

「咀嚼」についての研究で、

・主観的なストレス感の低下
・唾液中コルチゾール濃度の低下
・作業中の不安感の軽減

などが報告されています。つまり、「噛む」というリズミカルな運動が、過剰なストレス反応を落ち着かせる方向に働く可能性があるということです。

 

 

2.唾液と自律神経の関係

 

大勢の前で話すときや、大切な試験・試合の直前など、強い緊張を感じたときに「口が乾いた」と感じた経験はありませんか。これは自律神経のバランスが変化し、唾液分泌が低下するためです。

このような状況になった際には、「噛むこと」をお勧めします。「噛む」ことで唾液分泌が促進されるためです。
唾液は口腔内を守るだけでなく、食べること・話すことを円滑にし、生活の快適さを支える大切な役割を担っています。

 
お口が快適であることは、食事の満足感や社会的コミュニケーションにもつながり、それ自体がストレス軽減の土台になります。

 

 

3.「ゆっくりよく噛む」はこころのセルフケア

 

速(早)食いは血糖値の急上昇や消化への負担につながりやすく、体へのストレスにもなります。一方で、よく噛むことは食事のリズムを整え、満足感を高め、食べすぎの予防にもつながります。
 

つまり、噛むことは“食べ方を整える行為”であると同時に、“こころを整える行為”でもあるのです。

 

私たち酒田米菓は、せんべいには「おやつ」以上の価値があると考えています。

・パリッとした食感
・噛むほどに広がるお米の旨み
・自然と咀嚼回数が増える構造


この“噛む時間”そのものが、
忙しい日常の中でほっとひと息つく、小さなリセットタイムに。

 

仕事の合間に。
家事や育児の合間に。
深呼吸とともに、ゆっくり噛む。
そのひとときが、生活の中のストレスをやわらげるきっかけになるかもしれません。

そしてもう一つ。

 
噛める力は年齢とともに変化します。
だからこそ、自分のお口の状態を知ることも大切です。

 
酒田米菓の「咀嚼チェックせんべい」は、
楽しみながらお口の健康状態を確認できる商品です。

 
おいしく噛む。
噛むことで整える。
そして、食べる力を知る。

 
米菓メーカーとして、
“おいしさ”と“噛む健康”の両面から、
皆さまの毎日に寄り添っていきたいと考えています。

 

 

 

 

【参考】
●厚生労働省 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~(2026年2月16日利用)
「口腔機能の健康への影響」(https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-08-001)
「歯・口の機能」(https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-01-001)

●厚生労働省 健康日本21(第二次)推進専門委員会資料2-2
歯と口腔の健康 (https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000952251.pdf 2026年2月16日利用)

●農林水産省 食育情報サイト
みんなの食育(https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/minna_navi/index.html 2026年2月16日利用)

●森田 武.精神的ストレス負荷時の生体反応に対するグミおよびガム咀嚼の軽減効果について.日本歯科心身医学会雑誌 10(1):47-59.DOI:10.11268/jjpsd1986.10.47
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsd1986/10/1/10_1_47/_pdf/-char/ja 2026年2月16日利用)

●櫻井 薫, 田坂 彰規, 田原 靖章.チューイング(咀嚼)によるストレス緩和とコルチゾール反応.歯科学報 109(3):283-287.(https://hdl.handle.net/10130/984 2026年2月16日利用)