2025.7.30

年を重ねると、体の筋肉や体の機能が少しずつ衰えていくように、お口の周りの筋肉や働きも衰えることがあります。これを「オーラルフレイル」と呼び、最近注目されている健康の新しいキーワードです。
オーラルフレイルとは?
お口の働きが少しずつ低下してしまう状態を指します。具体的には、食べこぼしが増えたり、硬いものが食べづらくなったり、言葉がはっきりしなくなったりといった症状が現れます。さらに、偏った食事や噛む力の低下、気分の落ち込みなども伴い、心と体の健康に悪影響を及ぼすこともあります。
実は、オーラルフレイルは、体の虚弱状態「フレイル」に先立って始まることもわかっています。早めに気付いて対処すれば、元の健康な状態に戻ることも十分に可能です。これにより、フレイルや寝たきりを予防することができるのです。
1. 簡単にできる!お口の健康チェック
酒田米菓の『咀嚼チェックせんべい』は、簡単にお口の健康状態をチェックすることができるおせんべいです。噛む力や食べる力の状態を、誰でも気軽に調べられる便利なアイテムです。
使い方はとっても簡単!
一枚のおせんべいを口に入れ、噛み始めて最初に「ゴックン」と飲み込むまでの噛んだ回数を数えます。
その回数が・・・
◆30回以下なら、お口の機能は「良好」。
◆31回以上の場合は、「要注意」。歯科や専門医の受診をおすすめします。

このおせんべいは、塩分控えめで噛み応えがありながら唾液でやわらかくなるため、硬いものが苦手な高齢者の方からお子さんまで安心してお使いいただけます。
※咀嚼回数30回という基準値は成人の方が対象です。お子さまには30回の基準値を用いることができませんが、おやつとして、また食べ方をチェックする際のテストフードや正しい食べ方を身につけるトレーニングなどにご活用いただけます。
なぜこのせんべいなの?
咀嚼を確認するものとして、ガムやグミを使うものがあります。このテストは噛んだ後に吐き出し確認をしますが、咀嚼チェックせんべいは吐き出さずにそのままチェックできるため、感染症対策にも適しています。衛生的に誰でもどこでもチェックすることができます。

2. どこで活用しているの?事例紹介
2024年から、多くの健康診断や健康イベントで、この咀嚼チェックせんべいが使われ始めています。具体的な使い方や目的を以下にご紹介します。
【主な目的】 ・早期にオーラルフレイルを発見すること ・予防や啓発活動を行うこと ・医師や歯科医師への受診を促すこと ・食べる機能の発達の重要性を伝えること ・食べる機能の低下の発見や機能向上(病院や訪問歯科など) |
【活用例】
①健康診断等での導入
自治体や医療機関のの健康診断の一環として導入されています。お口の状態を定期的に確認し、変化を早めにキャッチできるよう使用いただいています。
②健康や介護予防の教室、講話、サロン
セミナーや市民講座の中で、参加者にご自身の噛む力をチェックしてもらいながら、「噛む」ことの大切さやお口の健康についての啓発につなげたり、ノベルティとして配布しご家庭でのチェックにお役立ていただいたりしています。
①②のように、成人対象の場合は、結果によって自宅でできるオーラルフレイル予防の体操や食事の工夫などをお伝えしたり、専門家への相談をお勧めするツールとして活用いただいています。
③学校や子育て支援等の場
食育の授業や親子・保護者対象のセミナーでも活用され、食べることの大切さや噛んで食べることの重要性、発育発達に与える影響などを伝える機会に活用していただいています。
※17歳以下は30回という基準値は当てはまりません。
咀嚼チェックせんべいを使用し、食べ方のチェックや、正しい食べ方を伝える等の活動にて活用いただいています。
このほかにも、医療や介護などの現場での食べる機能をチェックするためのテストフードとして活用されることもあります。
3. 体の健康はお口の健康から
お口の健康は、全身の健康や生活の質に大きく影響します。特に、年齢を重ねるにつれて「オーラルフレイル」に気付くことがとても大切です。早めに気づき、適切な対策をとることで、お口の機能を維持し、元気な生活を続けることができます。
「咀嚼チェックせんべい」は、そのための便利なツールとして、地域の健康診断や教室、イベントなどさまざまな場所で役立っています。シンプルな方法で誰でも気軽にできるので、ご自身や大切な方の健康チェックにぜひご活用ください。
最後に…
「噛む」ことは、ただ食べるだけでなく、認知症予防や体の機能を保つためにもとても重要です。日頃から意識して噛む習慣をつけ、元気な毎日を送りましょう!

咀嚼チェックせんべいについて、商品の詳細や購入方法など不明な点がございましたらお気軽にお問合せください。

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